会社やビジネスを立ち上げた際、大半の事業主が営業用電話番号を取得します。
プライベートでも使う番号を営業用にしてしまうとややこしくなりますし、そもそも登記を携帯電話番号にしてしまうと番号を変える度に登記も変えなければならず、そこに掛かる労力が煩わしくなるのです。
よって固定電話を新たに用意し、その番号を営業用に使う人が多くなっています。
しかし、通常は一度取得しておけばいいはずの営業用電話番号を、何故か定期的に変更する人がいます。
番号を変えると手続きや手数料も掛かりますし、面倒な手間が増えるのは言うまでもありません。
では、何故こうしたことをするのか、その理由について解説していきます。
Contents
理由その① 営業効率を上げるため
まず、営業用電話番号を変える一番の理由、それは営業効率を上げるためです。
例えば、営業をする際に同じところに電話をし続けていると、やがて相手は番号を見ただけでどこからの電話か判るようになり、出ることさえしなくなってしまいます。
営業は話を聞いてもらえなければ何も始まりませんから、とにかく電話に出てもらうことは重要なのです。
長く同じ番号を使い続けて営業先に周知されると、掛けられた側は段々と取捨選択をして話す機会そのものが減ることになるでしょう。
そこで、定期的に変更をして新しい番号から掛けることで、話せるきっかけを作りやすくしようというのが代表的な理由です。
理由その② クレーマーやいたずら電話への対策
次に多い理由は、クレーマーやいたずら電話への対策です。
営業用電話番号は自分から掛けるだけでなく、当然ですがそこに掛かってくることもあります。
ただ、必ずしも好意的な内容とは限らず、酷い言い掛かりのクレームや愉快的に掛けてくるいたずら電話が目立つこともあるのです。
長く同じ番号を使い、ホームページなどにもそれを載せていると、段々と仕事とは無関係の電話が増えてくるのは珍しい話ではありません。
クレームも心当たりがあればいいのですが、全く別の会社や事業に対する抗議をされてしまうことがあるなど、あまりに執拗に掛けられると精神的な疲弊は計り知れません。
ですが、定期的に変更して電話が通じなくしてしまえば、その脅威を一方的に遮断することが可能です。
ある程度、真摯に対応してどうにもならなければ、最終手段に近い形としてこういう選択をするのも悪くはないでしょう。
理由その③ 取引先などへ連絡をするきっかけ作り
他には、暫く連絡を取っていない取引先などへ連絡をするきっかけ作りとして、営業用電話番号を変えることがあります。
これは普段の友人関係などに当て嵌めて考えると判りやすいでしょうが、ある日突然暫く接点のなかった知人からメールアドレスや番号の変更を知らせる連絡を受けたことはあるでしょう。
そこから会話が広がって、付き合いが再び活発になったという事例もあります。
これにはビジネスの世界でも同じようなことが言え、番号を変えたことを名分とし、様子を窺ったり再度仕事の話を持ち掛けるきっかけにしたいという意図があるのです。
そして、番号を定期的に変更すれば、登記上にもその変化が表れます。
すると、その会社がしっかり現在も存続し活発に動いていることの証明になり、営業をする上でプラスに働くことがあります。
さすがに高過ぎる頻度でコロコロと変えていれば怪しまれますが、数年に1回のペースで会社が動いていることを示すために変える人は意外と多くいるのです。
以上が主な理由たちですが、実は会社の電話には沢山の課題が潜んでいます。
例えば、立ち上げたばかりで人員がいないとき、電話を受ける立場と営業に行く立場の人が同じ場合であることが多いです。
ここが同じだと固定電話に掛かってきた内容を外出先で受けなければならず、そのためにボイスワープなどの転送サービスと契約しなければなりません。
このサービスの料金が結構掛かる上に、継続して利用することになるため大きな出費となるのです。
そこへ加えて番号の変更を定期的に行うのはリスキーで、それなりに人員を確保して会社が回るようになってから番号変更を検討し始めることが推奨されます。
変える用途はケースバイケース
更に社員が増えて事業の拡大をしたくなった際には、将来的に複数の営業用電話番号を持つことになるでしょう。
複数を持ったとしてその全てを定期的に変更するのか、そもそも複数持つのは止めるべきかなど、事前にある程度の計画を立てておくことが望まれます。
変更する番号が多くなれば手間もその分掛かり、周囲への通達も大変になるのは目に見えています。
先述したクレームやいたずら対策なら仕方はありませんが、急を要さない他の理由で変えるなら先送りにするのも手です。
番号の管理がしっかりできていることは、信頼を掴むきっかけにもなります。
適度に好ましいペースで変更しながら、しかし、ケースバイケースで変えずにそのままにしておく案も大切です。
これから番号を取得しようと考えている人は尚更、目的意識と頻度について検討しておいてください。
定期的に変更するメリットは数多いので、長らく変えていないという人も検討の価値有りです。
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